Di2関連

Supersixを外装アルテグラDi2(6770)に変更して電動化11 良いとこ悪いとこ

morou2

さてラストはDi2を使ってみての感想です。

  1. Supersixを外装アルテグラDi2(6770)に変更1 沼への入り口
  2. Supersixを外装アルテグラDi2(6770)に変更2 パーツ調達編1
  3. Supersixを外装アルテグラDi2(6770)に変更3 パーツ調達編2:サポートボルト
  4. Supersixを外装アルテグラDi2(6770)に変更4 パーツ調達編3:ファームの泥沼
  5. Supersixを外装アルテグラDi2(6770)に変更5 重量編
  6. Supersixを外装アルテグラDi2(6770)に変更6 取付編:3TのAERONOVA(エアロノヴァ)にエレクトリックワイヤーを通す
  7. Supersixを外装アルテグラDi2(6770)に変更7 取付編:仮組み、配線1
  8. Supersixを外装アルテグラDi2(6770)に変更8 取付編:仮組み、配線2
  9. Supersixを外装アルテグラDi2(6770)に変更9 取付編:カバー取付
  10. Supersixを外装アルテグラDi2(6770)に変更10 変速調整編

無くても良いけど、使ってみたら絶対に戻れなくなるDi2。STIからして交換することになりますから、諭吉さんの1枚2枚では足りない訳で、そんなに気軽に『じゃあDi2にするか』となるものではありません。後は、機械式とはまた違った整備のノウハウが必要になるから…ブルベでトラブったらどうするの…とか、色々心配していたのですが、全て杞憂でした。

お金はかかりましたが、これだけは断言できます。

『Di2にして良かった』

興味があるけど迷っている人は、ぜひとも一度はやってみるべき。中古のアルテグラでいいですから。でもヤフオクで中古買ったら、お店に持ち込めなくなるかw そういう人は、私のブログを参考に(^_^;) ご質問があれば受け付けますよ~。

■良かったところ

・疲れなくなる
・チェーンが落ちない
・メンテナンスが楽
・ギア位置が把握できる
・ブラケット以外でも変速できる

■良くないところ

・重量が増える
・トラブル時の原因切り分けの難易度が高い
・値段が高い

■良かったところ編

・疲れなくなる

まずはこれに尽きますね。とにかく変速のストレスが無い。シッティングからダンシングに移行する瞬間とか、紐だったら変速しないよねーというタイミングでも正確に変速してくれるので、『変速したい』=『実際に変速操作をする』になりました。機械式を長年使っていると『スパっと変速しないから、変速レバーを操作しない状況(というかタイミング。ほんの一瞬です)』というのが何となく体に染みついているのですが、そのような状況が予想以上に多かったということが判りました。

特に私は10速の14-25Tという、すごいクロスしたスプロケを使っているので、例えば勾配が0.5%変化する度にちゃんと変速すると効率よく走れるはずなのですが、ぶっちゃけ1Tづつしか変速しないので、シフト操作が煩雑になって同じギアで押し通すこともしばしば。しかしDi2になってからは、ものすごい簡単に変速してくれるので、ゆるやかに勾配が変化するような場所でもマメに変速するようになりました。おかげでケイデンスは常に一定を保つことが出来て、脚への負担も減っています。

後は本当にフロントの変速が楽。楽すぎる。走るのが楽しいです。例えばブルベの後半でちょっとした坂が出てきた時、『インナーにしたいけどアウターに戻すのが面倒だから、疲れてるけどアウターのまま無理やり登る』ということが無くなります。気軽にインナーにして大丈夫。

このフロントの変速の楽さについてはですね、そもそもDi2を導入したいと思ったきっかけが、今年の那須600kmで『疲れた時にフロントの変速なんてやってられない』と心から思ったことですので、本当に導入して良かったと感じています。フロントの変速は、ブラケットをむんずと握って『オリャ!』とレバーを倒さないと変速してくれませんが、これが疲れて上ハンを持ってる時には究極に面倒くさい動作なんですよ。

ところがDi2にすればブラケットを持つことは変わりませんが、スイッチをポチっとするだけですから、ちょっとブラケットに手を伸ばすだけでいいんです。手というかむしろ指で十分。これは本当にDi2にして良かった~と思う瞬間でした。デュラエースならもうちっと楽に変速してくれますけど、105からですからね、これはもう劇的に変わりました。

・チェーンが落ちない

これは電動ならではなのですが、フロントをインナーに落とす時、Di2では2段階にFDが動きます。まずは変速に必要な最小限の移動でチェーンをインナーに落とし、次にチェーンがFDと接触しないようにトリム移動。このメカニズムのおかげで、アウター×ローからいきなりインナーに変速しても、全然問題なし(そんな変速の仕方はしないけど)。どんなに状況でも絶対大丈夫か?というと、流石にそうではないと思いますが、それでも機械式では実現困難な制御です。

・メンテが楽

シフトワイヤーのテンション調整が必要なくなります。変速がおかしくなったり、しようがありません。またシフトワイヤーもありませんので、ワイヤーが摩耗して切れるとか、ありえません。ワイヤー交換しなくて良いので、お財布にも優しい。メンテが嫌いな人にはもってこいの商品です。

・ギア位置が把握できる

これは少々投資が必要ですが、自分が何枚目のギアで走っているのか、サイコンに表示されるようになります。これもまた、適切にギアチェンジ出来ることになって脚への負担を減らすことにつながります。
また『今何枚目に入ってるんだっけ?』と思い、いったんファイナルローまで変速して、数えながらギアを上げたり、走行中に下向いてギアを目視で確認したり(良い子はマネしてはいけません)する必要が無くなります。
これ、時代が違うと言われたらそれまでですが、今から3代前の7700系デュラエース(12年くらい前)だった時代には出来ていたことなのに、なぜ今の時代でやらないのか、私にはストレスで仕方ありませんでした(出来ない事情は分かりますけどね)。

くどいようですが私のようなクロスレシオのスプロケを使っている人には、これも本当に恩恵が大きいですね~。

・ブラケット以外でも変速できる

これもDi2ならでは。私が付けたサテライトスイッチ、それとスプリンタースイッチを含めると変速ポジションの自由度が大きい。私の場合は登りが好きなのでサテライトスイッチにしましたが、ヒルクラ中の斜度の変化に圧倒的に早く対応出来ます。そもそも上ハンを持っている状況では、面倒なので変速自体をあまりしなくなりますが、サテライトスイッチのおかげで気軽に変速するようになります。

くどいですけど私のスプロケは20Tまでは1T刻みなので、少し斜度が変わるたびにすぐ変速してます。やっぱり自分の得意なケイデンスを常に維持出来るのは、走ってて楽しいですし、例えば峠のピーク近くで斜度が『5%⇒4⇒3⇒2』とゆるやかに変化していくような場面では、変化に応じてスパスパとギアを上げた方が速く走れますよね~。

ちなみにスプリンタースイッチは使ってないので分かりません。これを上ハンにつけてる人も結構いますね。今度やってみたい。今のハンドルだと上ハン部分に装着出来ないけど。

次は良くないところ編

・重量が増える

まあこれは仕方なし。シフトワイヤー(アウター・インナーとも)が不要になったり、ブラケットが軽量になりますが、バッテリーが増えるのでどうしても多少重くなります。でも趣味で適当に走っている身分では、数十グラム程度の重量増があったとしても、常に最適なギアで走れた方が絶対に効率は上がるはずです。

・トラブル時の原因切り分けの難易度が高い

変速しなくなってしまった時に、自力では原因の特定すら出来ないケースが出てきますね。SM-PCE1の故障診断機能を使えばどのユニットがダメなのかは分かりますが、分解する訳にもいかないですから、結局最後はシマノ送りです。まあ仮に『モーターが壊れた』とか『ファームがトラぶってる』という原因を特定出来たとしても、自分で直せないのは同じなので、本当に調子悪くなってしまったら諦めるしかないですね…。
でも総合的に見たら、機械式よりもトラブルは減ると思います。機械式でも、皆さん『シフトワイヤーが切れた』とかトラブル多いですもんね(笑)

・値段が高い

良くないかどうか分かりませんが、値段は高いです。今では私もそれだけの価値はあると思っていますが、導入する前は『そのお金があるならホイール買いたいなー』とか思ってました。それなりのお値段しますからね、Di2にすると他のパーツがその分買えなくなるのは間違いないです(笑)

あと機材更新の時も、どうしようか…って感じですよね。今後も常にDi2を導入し続けられる財力があれば良いですが。

とまぁ色々書きましたが、気になっているなら導入した方が良いです、人によってはホイールよりも費用対効果が高いです。絶対に。今なら円高ですし。久々に自転車が楽しくなったお買い物でした。

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ABOUT ME
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当サイトは自転車関連のパーツレビュー、ブルべの走行記録を中心としたブログです。
管理人は40代のロードバイク乗り。20年前にCannondaleのCAAD3を買って以来、Cannoncdaleばかり乗り継いでいます。 昔はメッセンジャーやレース、今はロングライドとブルベ中心。2022年エベレスティング達成、2023年PBP認定、2024年キャノボ達成。ブルべの主担当もやります。
年間走行距離は約10,000km。身長170cm、体重57kg。
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