ディスクロードに乗り換える前に!新たに準備しておくアイテムや工具たち
今回はディスクロードに乗り換えると、新たに必要になったアイテムを確認します。今までの工具やアイテムでは対応出来ないことがありますから、納車される前に揃えておかないと一気に費用がかかったりして色々不便です。
■ディスクロードを買ったら新たに必要になったもの
スタンド
ホイールを固定する方式がスルーアクスルになることで、クイックを挟んで固定する従来タイプのスタンドが使えなくなりました。スルーアクスルのゴツいレバーに対応するタイプのスタンドが必要になります。今ではミノウラからクイックでもスルーアクスルでも対応するタイプのスタンド『DS-30MP』が出ています。1台目のロードとしてリムブレーキを買ったとしても、最初からこれを買えばOKですね。
この辺は以前記事にしました。
フレームやシートポストをクランプするタイプのしっかりしたワークスタンドをメインで使用する人は、気にする必要はありません。でもちょっとしたメンテをしたい場合にワークスタンドを使うのは面倒なので、私はこちらのタイプのスタンドも使い分けています。
輪行関係のアイテム
輪行に関しても影響が大きかったです。
まずはエンドスタンド。リアのエンド幅が130mmから142mmに変わりますので、従来のエンドスタンドが使えなくなります。
最近はオーストリッチから従来と同じく『コの字』型のスタンドが出ましたのでかなり改善されました。以前はディスク用には1本足のスタンドしか無かったですからね。
次にパッドスペーサーです。
輪行時にホイールを外すと、ディスクローターの代わりになるものをキャリパーに挟んであげる必要があります。輪行するならこんな小物も持ち歩く必要があります。シマノからも純正のスペーサーが出ていますし、より使い勝手の良いオーストリッチ製もあります。
R250からは、こんなカワイイものが出ていたりします。
BB脱着工具
ディスクロードに乗り換えた後、手軽なカスタムがローターの交換です。1万円程度で軽量化と放熱性の向上が出来るうえ、見た目も良くなります。その際に必要になるのがBB脱着工具。ローターのロックリングが外セレーションだった場合に必要になります。内セレーションだったら、スプロケの外し方と同じですので手持ちの工具で対応出来る人が多いでしょう。
スプロケの交換なんてしたことが無い!という方もいると思いますが、BBの脱着は更に頻度が低くなりますので例として挙げました。スプロケはシチュエーションに応じて交換するという事がありますけども、BBをシチュエーションに応じて交換する人はいませんからね。
ブレーキピストンレバー
次にブレーキピストンレバーです。パッドを交換する際に必要となる工具です。油圧ディスクブレーキにはパッドが減った分だけピストンが出てきて、レバーの引き代を自動調整して一定に保つという便利な機能が備わっています。ここがリムブレーキとは大きく異なる点です。しかしピストンは出てくるだけで勝手には戻らないため、パッドを交換する際は押し戻す必要があります。
パッド交換の際には必須となるため、早めに買っておいた方が良いでしょう。
ディスクローターセンタリングツール
ディスクローターとパッドのクリアランスを左右均等に調整するためのツールです。リムブレーキにも同様の物がありますね。目視でクリアランスの調整をすることも可能ですが、確実では無いですし、うまく決まらないとイライラします(笑) これを使えば一発で決まりますからね。まさに便利グッズ。
ディスクローター
ここからは消耗品です。まずはディスクローターです。こいつはそうそう減るものではありませんが、コストダウンのためミドルグレードのディスクロードでも105クラスのローターが付いているものがあります。見た目がかっこいいのはアルテ以上から。型番ではアルテはRT-CL800、デュラはRT-CL900です。
一枚数千円なので、前後を交換しても1万円程度。ここを変えると一気に見た目が良くなって制動力が上がり、しかも軽量化になります。ちなみに私は、より歪まないローターを求めてカンパに交換しています。
ブレーキパッド
当然ですがパッドもディスクブレーキ用の物が必要になります。ここはそんなに簡単に減らないうえに、見た目や軽量化にもほぼつながらないですから、ディスクロード本体を買う時に用意しておく必要はありません。
知らない内に減ってしまっていると命に関わりますから、ディスクロードを買った後は早めにパッドの予備も買っておきましょう。リムブレーキの時もブレーキシューをストックしていましたよね?
シマノではないサードパーティー製もあります。
要らなくなったもの
最後に不要になったものを挙げておきます。まずはストックしていたブレーキシューが不要になってしまいました。他にはブレーキのアウター/インナーケーブル。輪行関係では、エンド幅130mm用のエンドスタンド。
これ位でしょうか?細かな物ばかりですね。強いてあげれば、ホイールも買い替えになってしまいましたが…こればかりはどうしようもない。
■まとめ
ディスクロードに乗り換えると、細かなものがいくつか新たに必要になってきます。無いと困る物ばかりですので、事前に少しづつ揃えておくのがベターでしょう。最も必要なのは、買い替える勇気だったりしますけど。
私が考えるほかに必要なものは…
ブレーキオイルブリーディングツール一式(自分で油圧をいじる場合)
T25トルクスレンチ(6穴の場合)
振れ取り台用TA→QR変換金具(自分で振れ取りする場合)
でしょうか…
ブリーディングはフレームから組み上げるなら必須ですね。今回は、油圧ディスクブレーキを買うか(未だに)迷っている人がいきなりフレームから組むのか?と思い外しました。
振れ取り台も変換アダプタが無いと使えませんよね~。。。本当に色々面倒ですね。
私の場合はそこまで含めて楽しんでいるので全く苦じゃないです(笑)。
ワイヤーの方が面倒だと思える部分も多いので、どっちもどっちかなぁと。今買うなら絶対ロードもディスクにします。
確かに最近は、色々なものが最初からスルーアクスルに対応してくれているので便利になりましたね。キャリパーブレーキの時もアウターケーブルの端面処理したり色々面倒だったことを思い出しました。
いじるのが好きなので何でも良い(笑)のですよね。私ももうキャリパーブレーキに戻ることは無いと思います。
過去記事の”ディスクブレーキこそカーボンホイール”興味深く拝読しました。
走行インプレ(巡航、登坂、下りカーブ、横風、振動吸収性能等)についても追加記事をお願いしたいです。
読者さん
コメントありがとうございます。最近は相当改善されていますが、ブレーキの心配が完全に無くなって、ようやく一般レベルでもカーボンホイールが普及する要素が揃いましたね。
インプレしていないのは私の中で基準(比較対象)が無かったからなのですが、たびたびリクエストを頂いているのでちょっと書いてみようと思っています。
DTまでは手が届かないとは思いますが、カーボンホイール購入の背中を押してくれる(笑)記事を期待しています。