Garmin 拡張バッテリーの掃除をする
ブルべのお供として長年の過酷な使用に耐えている、Garmin 拡張バッテリーの可動部分を掃除しました。
■レバーの動作が渋い
2020年くらいに購入して3年使ってきましたが、固定レバーの動きが明らかに渋くなってきました。本体とレバーの間に砂のようなものが溜まって、ゴリゴリいっている感じです。
このままでは砂でヤスリがけをしているのと同じなので、分解して清掃を試みます。拡張バッテリーは意外と防水性が高いので、雨の長距離ブルべでも遠慮なく使える貴重な存在です。
私はキャノンデールのシナプスに乗っていますので、雨ブルべの際はフルマッドガードを使っています。水の飛散はかなり抑えられているのですが、それでもハンドル周辺に巻き上げられて飛んでくる水はあります。
そういったものが数年の間に蓄積してきたのでしょう。それだけ雨の中を走っても正常に動いている拡張バッテリーの堅牢性は、評価に値するものがあります。
■清掃する
拡張バッテリーの可動部分はレバーしかありませんので、ここを分解して清掃することになります。
構造
分解対象のレバーは、C型のパーツで上から固定されています。そのC型のパーツは4点をトルクスボルトで固定されています。このボルトを外せば分解できそうです。
道具の調達
このトルクスボルトですが、非常にサイズが小さい。1mm程度しか無さそうです。こんなサイズのトルクスレンチは持っていませんし、買うにしてもどのサイズを買えばよいのか見当がつきません。
買うならセットで買って適合サイズを試すことになりますが、トルクスレンチのセット自体が高価ですし、こんな小さなサイズを含むものは更に高価です。
そこで六角レンチで代用することに。ボルトは小さいですから固定トルクも小さいでしょうし、丁寧に回せば大丈夫…なはず。
しかしここまで小さい六角レンチは持っていないので結局買うことになります。トルクスよりは六角レンチの方が汎用性が高いので、持っておいて損はないでしょう。色々探した結果、極小サイズのレンチセットで良さそうなのがこちらの『ホーザン W-99』というセットでした。
上記説明の通り、0.71/0.98/1.27/1.5/1.6/2.0/2.5/3.0/4.0の9本セット。後半は普通に持っていると思いますが、重要なのは前半の1mm前後のサイズです。
新品を買ったのにパッケージが汚いですね…。
分解
道具が揃ったら分解です。試してみたところ『1.27』というサイズがちょうどハマりました。丁寧に回すと無事にボルトを外すことに成功。0.98ではかからず、1.5では入らないという絶妙なサイズでした。
4本とも外します。
レバー部分を外します。
やはり砂のようなものが付着しています。
清掃
付着しているのは細かい砂がメインなので、ウェットティッシュで拭き取ります。
綺麗になりました。
レバー側も同様に綺麗にしました。レバーの構造が良く分かります。
組み立て
清掃が終わったら組み立てです。レバーを設置してボルトを締めるだけです。1~2分で無事に完了。
レバーを操作するとスムーズに動くようになりました。ゴリゴリだった清掃前とは雲泥の差です。
拡張バッテリーは高価ですから、たまには手入れして長く使いたいものです。