【取付編3】R9150系Di2 の新パーツを実際に取付してみた。まずはEW-JC130の取付
さて作業の段取りを計画しましたので、ここからは作業に移ります。
■発注したパーツ達
まず、今回発注したのはこのパーツです。
EW-RS910 内蔵ジャンクション
EW-JC130 分岐タイプジャンクション
EW-WU111 ワイヤレスユニット
BM-DN100-L 新型外装バッテリーマウント ロング
EW-SD50 エレクトリックワイヤー 500mm
この5点です。
エレクトリックワイヤーは、バーエンドのジャンクションAからブラケットまでを接続するために必要です。前回のエントリのように、ややこしいワイヤリングになる為50mmもの長さが必要です。
逆にEW-JC130は550/550mmのLサイズを調達してしまったのですが、結果的にはMサイズで足りました。当然、事前に計測はしましたが、長さが不足するのは絶対に避けたかった。そのため安全マージンを多めに見てLサイズという結論になったのですが、作業時に必要なワイヤの遊びを考慮してもMサイズで大丈夫でしたので、絶対に失敗したくない方か、作業に余裕を持って行いたい方以外はMサイズで大丈夫と思います。
ただし、Lサイズで取付が不可能になることはあまり無いと思われます。ワイヤーの内蔵作業に余裕が出ることは確かなので、余ったケーブルを上手に収納出来ればLサイズでも特に問題ありませんでした。
逆に不要になるものは、
・ジャンクションAとブラケットをつないでいるエレクトリックワイヤー2本
・ジャンクションA
・旧型バッテリーマウント
・旧型ワイヤレスユニット
の4つですね。最終的には、BB裏のジャンクションBからハンドルまでのエレクトリックワイヤーも、長さ調整のために入れ替えることになる予定です。
ということで、ポチったら届きました。
ジャンクションAですが、実はシマノがハンドルの内径を指定してきておりパッケージには20.5~21.5mmとの記載があります。
私のAERONOVAを計測したところ、何と19.8mmしかありません。これは返品するしか無いのか?と思いましたが、実際にジャンクションAを入れてみると特に問題なく装着出来ます。1mmくらいであれば誤差のようです。そこまで細いハンドルというのもあまり無いと思いますので、実際には余程特殊なタイプで無ければ大丈夫でしょう。
あと、Y型ケーブルはパッケージの商品名が『ジャンクションB』になっていますね。
パーツが届いたら、早速取付です。
【重要!】パーツが届いたら、組付ける前にバッテリーとパーツをケーブルでつないで、動作確認を行いましょう。その次に、ファームウェアの更新を行います。ファームウェアの更新が完了したら、再度動作確認を行い、動作することを確認したうえで組付けに入りましょう。
■EW-JC130の取付
いきなり画像の状況が異なっておりますが、ワイヤーはいったん全部撤去して、まずはY型ジャンクションケーブルのEW-JC130をハンドル内部に通していきます。そしてその途中で、分岐部分(と言えば良いでしょうか?)のコネクタをステム脇の穴から引っ張り出す作業が入ります。
くどいですが、購入したのはこちらのサイズ。M/Mというサイズみたいですね。S/Mが350/450という組み合わせになるなら、550/550がM/Mになるのはおかしいと思うのですが…。
それはさておき、まず最初にやることは、ガイド用のシフトワイヤーを通します。左側のエンドから挿入して、ぐいぐい押していくと、これは割と簡単に右側のブラケット部分まで出てきます。
※画像は他のワイヤーが通っていますが、全部撤去した方が楽です
次に、前回と同様にシフトワイヤーにエレクトリックワイヤーを粘着テープで共締めします。
この状態で慎重に引っ張っていきます。湾曲したハンドルのドロップ部は割と簡単に突破します。扁平になっている上ハン部分は、内部がかなり狭くなっているので、引っかかることがあります。ここは上手く通すように引き具合を調整しながら引っ張ります。
そして注意深くステム部横の穴を観察しながら(内部を照らすために、頭に付けるヘッデンがあると良い)引っ張っていくと、このようにY字に枝分かれた方のコネクターが姿を現します。分かりますでしょうか、手前のケーブルはサテライトスイッチのケーブルで、奥に少しだけ見えるのがEW-JC130の枝分かれした方の短いケーブルのコネクタ部分です。
※画像はサテライトスイッチが残ったままですが、このケーブルが残ったままではコネクタを引っ張り出せなかったので、結局サテライトスイッチは撤去しました。
恐らく今回の作業全体で一番苦労したのはここです。この穴から短い枝分かれケーブルを引っ張り出すのがえらく苦労しました。コネクターが、上手い具合に穴から見える部分を通るように、ケーブルの引き具合を調整してピンセットで引っ張り出します。上手くいくとこのようにケーブルが出てきます。ドリルで穴を拡大しようと何度思ったことか。
最近は油圧ディスクブレーキも出てきましたうえに、ケーブルフル内装が当たり前の世界となりました。時代は変わりますね。そのおかげで、エアロハンドルも作業用の穴がかなり大きくなり、相当作業がやり易くなりました。
ここまで出来るスキルを持った人であれば、残りのケーブル本体は適当に引っ張ってあげれば反対側に到達するはずです。こんな感じでコンニチワしました。
上手にEW-JC130を内蔵することが出来ました。
今回、私が購入したEW-JC130の長さは550/550mmです。ちゃんとケーブルを通した状態で、バーエンド側(写真左側)もブラケット側も(写真右側)も異様にケーブルが余っているのがお判りでしょうか?私のハンドル幅は400です。長さに余裕があった方が作業がしやすいのは確かですが、ここまで余っている必要は全くありません。Mサイズがジャストサイズでしたね。Lサイズでも、余った部分を押し込めば特に問題はないのですが…。長さに安全マージンを見過ぎてしまいました。
こいつのために随分苦労させられました。
長くなったので残りは次回。次はジャンクションAとブラケットを結ぶエレクトリックワイヤーを通します。
■新型Di2シリーズの記事一覧
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