ディスクブレーキ

【ディスクブレーキ】油圧ディスクロードでの輪行のやり方

油圧のディスクブレーキを使用したディスクロードにおける、輪行のやり方です。

油圧ディスクブレーキのロードの話題になると、油圧ディスクのメリットよりもネガティブ面の話になることが多いです。以前も記事にしましたが、そもそも正直なところ、ブルベやロングライドもしくは下りに不安がある、手が小さくてブレーキが大変…という方以外にはディスクブレーキはそこまで必要では無いと思います。ですが『私はディスクブレーキ使わないぜ!』というのは自由ですけども、間違った思い込みや単なる不勉強の無知ゆえから敬遠してしまうのも、また勿体ないと思っています。

油圧ディスクブレーキのネガティブ面

ディスクブレーキに対するネガティブ面の内容としては…

『効きすぎて怖い』
『輪行時にパッドが戻らなくなって、走行不能になるんでしょ?』
『自転車を縦にするとエアが噛んでブレーキが効かなくなる』

などなど。

話を聞いていると、ご自身で良く調べて油圧ディスクブレーキのメリット・デメリットを比較検討した結果、『私には不要なのだ』という意見をお持ちの方はまだ少ないです。少ない情報から作った印象だけで、ネガティブ面が先行してしまっている様子です。そんな事を言い出したら、リムブレーキにだってネガティブ面は沢山ある訳です。じゃないとMTBがほぼディスクブレーキに移行してしまったことの説明がつきません。そもそも興味が無いのですから、調べないのも当然ですよね。

ネガティブ面が先行してしまうのは、要するに『油圧ディスクのことをよく知らないので、良いのか悪いのかそもそも判断出来ない』というだけの話です。

ということで油圧ディスクに対する理解を深めてもらうべく、まずは輪行のやり方から紹介します。

輪行時のネガティブ面は?

輪行時に油圧ディスクブレーキが従来と異なり、不安視される点は下記の3点に集約されます。

  1. ホイールを外した状態でブレーキレバーを握るとパッドが締まり、戻らなくなる。
  2. 従来の130mm用エンド金具が使えない。ディスクロードのエンド幅も色々ある。
  3. 逆さまにすると油圧のホース内にエアが混入して、ブレーキが効かなくなるのでは?

1、パッドが戻らなくなる問題

まず1ですが、ホイールを外したらすぐにパッドスペーサーを挟めば問題ありません。

スペーサー

確かにスペーサーを挟む前にレバーを握ってしまうとパッドが戻らなくなります。ですが私は既に何度も輪行していますが、パッドを挟む前の、その30秒かそこらの時間で間違ってレバーを握ってしまう…なんてことは通常は起こりえません。

輪行準備中に、わざわざブレーキレバーを握る動作なんてしませんよね。ホイールを外したら、すぐにスペーサーを挟むクセが既についているので(恐らく無意識の内に、このトラブルの発生を恐れてのことでしょう)、問題になりそうな気配もありません。

スペーサーはそれぞれのキャリパーに適合するものが用意されており、パチっとはまるので脱落することもありません。ちなみにアルテグラR8000の『BR-R8070』に適合するスペーサーは下記になります。仮に忘れてしまったとしたら、段ボールを適当な大きさに千切って、挟んでおけばOKです。もし本当にレバーを握ってしまいパッドが戻らなくなってしまったら、宿泊するホテルとか駅とかコンビニとか、とにかくどこかでマイナスドライバーを借りて(ホームセンターとかがあれば買うのもOK)こじって戻すことが可能です。

2、従来のエンド金具が使えない問題

長らくロードバイクのリアエンド幅は130mmでしたので、皆さんこういったエンド金具を使用しているはずです。

エンド金具

ところがディスクロードになるとエンドの幅が広がり、135mmや142mmのエンド幅が存在します。複数のエンド幅が存在している事に関しては、シマノが142mmのスルーアクスルを出してきたので142mmの幅がディファクトスタンダードになりました。エンドの幅が広がると今までのエンド金具が使えません。ですがオーストリッチからは以下のような製品が出ていますので、問題無くエンドに装着して輪行出来ます。

エンドスタンド

 

商品はこんな感じ。スタンドと、クイック、各種スペーサーがついています。

スタンド

スルーアクスル対応のフレーム側には、こんな穴が開いていますので、

フレーム画像

このようにセットしてクイックを締めるだけです。

スタント装着後1 スタンド装着後2

スタンドは1本足なので従来と比較すると頼りないですが、全く問題無し。従来のは何だったんだ、という話になってしまいますね…。

■2018/08/04追記
従来のエンド金具タイプでスルーアクスルに対応するタイオガの商品を買ってみました。これも良い感じです。

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縦や逆さにするとエアを噛むのでは?問題

これについても、全くの杞憂ですとしか言いようがありません。組付けの時にエア抜きがしっかり行われていれば(しっかり行われているのが当然なのですが)、逆さにしようが縦にしようがエアを噛みようがないです。そもそもブレーキラインにエアが入っていないのですから。私も輪行の時はひっくり返したり縦にしたり色々していますが、全く問題ありません。

ちなみに、こちらの『SBC 港北センター店』さんのブログで、ディスクロードを1日半ひっくり返したまま放置した実験結果が載っています。結果は何の問題も無かったそうです。記載されているシマノからの返答というのも、非常に参考になりますね。

※ただし、シマノのユーザーマニュアルには『倒立に対応出来る設計ではありません』と明記されています。

ちなみに自分でオイルを充填して(ブリーディングと言います)エア抜きが甘かったりすると、長時間(24時間以上とか)逆さにしているとエアが移動してブレーキがスカスカになったりすることがあります。その場合でも、レバーを何十回も連続でにぎにぎすると元のフィールに戻すことが可能です(上記のSBC港北センターブログのシマノからの回答の3番目)。

それも、そもそも素人作業でエア抜きが甘かった事が原因なので、お店でしっかりエア抜きして貰って下さい。まぁそんな作業をした場合でも、数時間程度の輪行ではまずエアを噛んだりしません(よほど酷ければ別かも知れませんけど。。。)。

輪行袋に詰めてみる

ということで、実際に輪行袋に詰めてみました。

前後ホイールを外して、スタンドを付けたら後は従来通りの手順でOKです。実はこの時はパッドスペーサーを持っていなかったので、スペーサーは挟んでいません。それでもブレーキレバーを握る動作は発生しないので、特に問題ありません(何かの拍子にレバーにぶつかる、とかはあるかも知れませんが)。

スプロケットカバーが無かったので、ローターを内側にしています。フレームには例の保護テープを貼っているので、ローターがフレームに接触しても問題ありません。既に何度も輪行していますが、そもそもあまりローターがフレームに接触しないですね。でも、この辺はフレームサイズや形状によって違うと思いますので、最終的には自分でやってみるしかないと思います。

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より確実にフレームを保護したい場合は、やはりカバーを利用した方が良いですね。これならローターにもスプロケにも両方使えます。自分の手元から離れない電車輪行なら安心ですけど、飛行機輪行は他人が扱うことになるため(しかも扱いが荒い)、スプロケ用に素直にこのカバーを買いました。フレームにがっつり傷が付いてからでは遅いです!

今までの輪行袋が問題無く使えました。

こうやって倒立させても、もちろんエアを噛んだりはしません。油圧ディスクブレーキのメカニズムを理解していないことに起因する誤解なのではないでしょうか。

ということで、今回は油圧ディスクロード輪行のやり方でした。2~3回やったらすぐに慣れて何も感じなくなります。何が問題になっているのか正直よく分かりませんが、『輪行そのものをやったことがない』時の不安と同じなのかな?と思います。輪行そのものは上記の通り今までとほぼ同様の手順で出来ますので、どんどんディスクロードに乗って欲しいと思います。

輪行袋は、この最軽量のSL-100がファイナルアンサーです。重量200g。生地が薄いと言いますが、どうしたら破けるのか分かりません。この生地を破く程使うのであればメーカーも本望でしょう…。

スプロケカバーを使うのが面倒くさい…という人向けには、このホイール用の中仕切が付いた『ロード220』がお勧めです。スプロケットとフレームが接触しないので、多少雑に扱っても傷つく心配がありません。重量320g。SL-100と120gの差です。

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