シューズを買わねばならぬ
久々に新しいシューズの購入を検討しています。シューズに関しては割と保守的なのですが、検討の理由と候補のシューズについて。
■実はPBPが1年半後である
PBPに向けた準備
コロナのせいでバタバタしていますが、PBPが2023年の夏に開催されます。あと1年半後くらいです。次回のPBPは参加する方向で考えています。私がブルベに参加し始めて以来、2015年と2019年にPBPが開催されました。
子供も手がかかる時期でしたので、過去2回は私が一人で海外旅行をするなど考えられない時期でした。しかしようやく長男が大学に入学し、お金はかかりますが手はかからないという状況になりました。長女もまたしかり(morou家は子供が3人います。長女は現時点で高2)。
いつかはPBPに参加して完走したいと思っていましたので、恐る恐るカミさんと交渉。紆余曲折はありましたが、どうにか参加許可を取り付けました。ブルベのエントリーの際に毎回聞かれる『PBPへの参加予定』についても、ブルベ参加10年目にしてやっと『参加予定』と回答出来るようになりました。
子供の教育費に頭を悩ませている親としては、PBPへ何度も参加できるはずもありません。行くなら少なくとも完走する前提で準備をする必要があります。しかし難易度から考えて、必ず完走出来る保証などどこにもありません。
そこで今の内からPBPを見据えて、機材の準備くらいはしておこうというのが今回の主旨でして、流れは以下のイメージです。一気に揃えるとお金も一度にかかりますしね。
2021:選定に時間がかかりそうな機材について検討開始
2022:その他の機材も含め、全ての機材選定と運用を確定させる
2023:2022年に決めた機材でSRを取得し、PBPに乗り込む。
要するに2023年は走ることに集中すべきだと思うのです。2023年になって『レーパンのパッドが合わない』とか『サドルを変えたい』とか言い出すのは、さすがに準備不足だと思います。
2022年のうちに1000km級のロングを走って、特に体に接するもの…レーパンやサドル、ハンドル、シューズなどは確定させておくのが良いのではないでしょうか。PBPを走った事が無い人の考えですけれども。
まぁPBPがどうと言う以前に、600kmで違和感が出るレーパンを履いていたら1200kmは走れません。至極当然のことですし、異国で初挑戦のPBPなら尚更だろうと思うのです。
そのような考えで、シューズに限らず1200kmを共に出来る装備を2022年中に試行錯誤して決めておく必要があります。
シューズがそろそろ寿命
では、私の場合は何を入れ替えなくてはいけないのかと言いますと、その筆頭はシューズです。
現在のシューズはスペシャライズドの『Comp Road』というミドルグレードのシューズを使っています(現行品でいうとTORCH 2.0相当)。購入したのは2017年の4月。既に4年半使用しています。
このシューズがそろそろ寿命になってきました。具体的には、クリートの固定力が低下してきています。私はスピードプレイを使っているのですが、ベースプレートがすぐにずれてくるように。最初はロックタイトでも塗れば大丈夫かと思っていたのですが、ベースプレートを外してみるとナットがソールに固定されていません。
こちらが実物。一番左のナットが中に入ってしまっています。自由に動く状態になってしまっており、これではペダリングをする度にネジがわずかづつ緩んでくるのも当然です。
『何となくネジが緩みがちだから、その内に交換しよう』から、この状態を見て『すぐに買います』に変化。ショップに行って、試着をしてみることに。
■シューズに求めるもの
購入に当たっては、要求する性能を明確にして優先順位をつけておく必要があります。考えを整理して、今回は以下の通りとしました。
- ある程度の軽さ
- フィット感
- 締め付けの調整しやすさ
1、2については誰しも重視するものと思います。お金を出してハイエンドモデルを買えば、基本的にどちらも手に入ります。今回はちょっと予算を出してみようと思います。ただし目的はレースでは無くロングライドなので、極端に軽さだけを重視はしません。例えばスペシャライズドにはS-Works EXOSという150gしかないシューズがラインナップされていますが、ここまで軽いと他の要素とのバランスが悪そうです。
3はBOAやベルクロなどの調整のしやすさです。休憩中にちょっと締め付けを緩めるだけでも、足の血流が回復します。今回はこれを重視してみたいと思っています。まぁアッパーの固定方法はBOAかベルクロ、シューレースの3つ位しかないですから、調整のしやすさとなると、BOAを選ぶことになるのでしょうかね。
■候補のシューズ
ということで、次は具体的な候補のブランドを絞って、試着をして決めていきます。
シューズも多数のブランドがありますが、まずはいつものショップに在庫があるブランドから試してみようと思います。シューズの購入にあたっては試着することが大前提ですし、当然ながらなじみのショップから買いたい。私が2足続けてスペシャライズドを使っているのもこれが理由です。
あまり沢山試しすぎても、逆に決められなくなってしまいますしね。
では具体的にどのブランドかと言うと、『シマノ』『スペシャライズド』『Fizik』あたりになります。他に『SIDI』『Lake』も店頭在庫があるのですが、SIDIはデザインがちょっと好みではないので今回は除外(以前はSIDIも履いていました)。Lakeはカンガルー皮のフィット感は非常に良いが、雨でも走るブルベで本革は使いづらいので除外。
それではそれぞれの特徴、スペックをめぼしいモデルを例にして簡単にまとめてみます。
シマノ
まずはシマノ。
フラッグシップモデルは『RC9』。価格は46,200円(税込)。重量は42サイズで235.5g。一般的な『アッパー+ソール』という構造ではなく、アッパーが底まで回り込んでいることが特徴。この構造により、フィット感はかなり高い。2BOAダイヤル。
スペシャライズド
定番のスペシャライズド。フラッグシップモデルは『S-Works 7』。7の他にもEXOS、Ares、VentなどS-Worksシリーズがたくさんある。一番普通なのが7。価格は41,800円(税込)、重量は42サイズで224g。スペシャライズドの中で最も剛性指数の高いカーボンソールを使用。アッパーはダイニーマ(伸縮性がほとんどない生地)を使っており、シンプルな2BOAダイヤルと合わさって全体の剛性は高い。
Fizik
フラッグシップモデルは『VENTO STABILITA CARBONE』。BAOダイヤルで締め付けるストラップが底まで伸びているのが特徴。価格は58,000円(税込)と少々高い。重量は42サイズで227g。
実はFizikには『ENDURANCE』というシューズカテゴリーがあり、そちらの方が候補になっています。やはりロングライドにはガチガチのカーボンソールは不要なのでは?とも思うからです。
候補としては、あの極太のベルクロストラップがデザイン上のアクセントにもなっている『TEMPO POWERSTRAP R5』。こちらは18,800円(税込)、重量は42.5サイズで250g。極太ベルクロストラップは非常にホールド感が良さそうです。
ということで、まずは上記の3モデルを試着してみたいと思います。候補を他に広げるかどうかは、履いてみてからですね。
追記:無事に2足購入してしまいました。