【レビュー】wahoo スピードプレイ クリートは本当に今までと同じなのか?

morou2

wahooの傘下となったスピードプレイのクリート(スタンダードテンション)を購入しました。発売から数か月が経っていますが『買った』という人をあまり見かけないし、違いが気になる方もいると思いますので、レビューします。結論としては『いままでと一緒』でした。

■総合評価

  • 旧スピードプレイと互換性がある(同じ製品です)
  • サラウンドカバーが追加され空力が向上した(気がする)
  • クリートカバーが外れにくくなった

スピードプレイがwahooに買収されて早2年。2021年の4月にリニューアルされ、新たにwahoo版として発売後は供給も安定してきました。当然ながら今までと同様に使用可能ですが、細かい点がアップデートされていますので紹介します。

■購入動機

今回購入したのは、wahooスピードプレイクリートのスタンダードテンション。この他にイージーテンションという少ない力で外せるタイプがあります(旧型ではウルトラライトアクションという名称の製品でした)。

購入理由は、新しいシューズを買ったからです。

今回はシューズを一度に2足買ったのですが、直前まで使っていたスピードプレイのクリートはFizikのシューズに移植。スペシャライズドのS-WORKS 7には新しいwahooクリートを購入して装着することにしました。

スペシャのシューズは4万円しましたので、やはり新しいクリートを付けようという気になりますね。

■製品概要

セット内容について

wahoo傘下になり、箱がwahooのデザイントーンを踏襲したものとなりました。オシャレ。

箱の中に入っている商品は以下の通り。一部、従来とは変更がありました。

  • クリート本体、カバー
  • 説明書
  • シムプレート
  • 固定用ネジ

今回変わったのは、スタンダードテンションにはクリートサラウンド(囲い)が付くようになったこと。画像の左下のパーツです。ソールとクリートの間にあった隙間を埋めて、空力を向上させることが目的と思われます。実際の効果のほどは知りません。

説明書も、サラウンドの装着手順が記されたものに変更されています。

その他は従来と同様ですね。

現在の商品ラインナップとペダルタイプの新旧互換性について

先ほど、『スタンダートテンションにはクリートサラウンドが付いている』と書きました。改めてスピードプレイの商品ラインナップを整理すると以下の通り。まず新型のペダルは主にシャフト素材の違いで4モデルあります。

ペダルのラインナップ
  • SPEEDPLAY NANO(チタンモデル)
  • SPEEDPLAY ZERO(ステンレスモデル)
  • SPEEDPLAY AERO(片面エアロモデル)
  • SPEEDPLAY COMP(クロモリモデル)

次にクリートです。クリートは以下の2種類のみ。

クリートのラインナップ
  • スタンダードテンション
  • イージーテンション
    ※この他にクリートカバーのみも販売されるようになりました

wahooモデルであれば、上記のどのぺダルとクリートのとの組み合わせでもOKです。2つあるどちらのクリートでも、4つあるペダルをどれでも使用可能です。

ところが、旧型スピードプレイの場合。旧型では新型のスタンダードテンションに相当する『ZERO』と、同じく新型のイージーテンションに相当する『ウルトラライトアクション』がペダルとクリートそれぞれに存在します。

『ウルトラライトアクションペダル』は形状が独特なので、それを使っている方は今でも『イージーテンションクリート』のみ使用可能です。 新型の『スタンダードテンションクリート』は使えません。従来も『ウルトラライトアクションペダル』を使っている人は『ウルトラライトアクションクリート』しか使えませんでした。

逆に『ウルトラライトアクションクリート』は、新型wahooのどのペダルも使用可能です。その他の『ぺダルタイプ間』の新旧互換性については、以下のCYCLE PINEさんのサイトに詳しい表が出ていますので、確認ください。

『互換性』という言葉を使っていますが、基本的には同じ商品と考えて良いです。恐らくですがリニューアルに伴い金型を作り直すくらいのことはするでしょうから、部品の精度が少し上がるとか、誤差の範囲で寸法が変わっている可能性はあると思います。企業が買収される前って、新規の投資を控えますからね。

■装着手順

念のため装着の手順を紹介します。一般的な3穴のシューズの場合は以下の手順で行います。

ベースプレートの装着

スピードプレイのクリートは4本のボルトで固定します。そのため3穴⇒4穴に変換するため及び取り付け面を平坦にするためのベースプレートを最初に装着します。

ベースプレートも平らなパーツです。湾曲しているソールとの隙間を埋めるために、事前にシムを装着しておきます。シムはソールの角度によって薄いものと厚いものを選択可能。S-WORKSのソールは反りが少なく、薄い方のシムで対応出来ました。

固定するとこの様になります。ベースプレート固定用のネジも、ソールの厚みに合わせて長短2タイプのネジが付属しています。S-WORKS 7のソールは薄かったので、短い方のネジ(黒)を使用しました。またベースプレートは前後に動かすことが可能です。ここでクリートの前後位置を決定します。

クリートサラウンドの装着

新たに同梱されるようになったクリートサラウンドを付けます。単なるカバーなので、ベースプレートにはめるだけです。これで空力が有意に向上するとは思えませんが確実に数gの重量増になります。ただし見た目的には向上するので、そこを割り切れる人は装着しない選択肢もあります。イージーテンションには付属しないわけですし。私は付けました(笑)

プレートの装着

続いてプロテクタープレートと、スプリングハウジングを装着します。この2つのパーツは一体で機能するものなので組み合わさった状態で箱に入っていますが、たまにバラバラになっていることがあります。4本のネジで固定しますが、締めすぎ防止のために特殊なネジになっています。締めていて『クリック感』を感じたら、締めるのを止めよということになっています。

またこの段階で横位置の調整が可能です。私はなるべく外側に位置するように固定しています。

クリートカバーの装着

最後にクリートカバーを装着します。私だけなのかもしれませんが、このカバーが恐ろしくタイトで、手では完全に装着することが出来ませんでした。

4つあるコーナーのうち3つまではハマるのですが、4つ目がどうやっても無理。諦めて3つをハメた状態で歩き回って装着する作戦に変更。ペダルも普通に装着出来るので、ライド中にコンビニなどを歩き回ったらいつの間にかハマっていました。

こちらが装着完了後の正面からの図。クリート位置を外側にしたせいでサラウンドカバーと盛大にズレています。見た目的にも空力的にも悪そうです。

パッケージにあるような綺麗なツライチの状態にするには、クリートを標準的な位置にする必要があるようです。

■まとめ

wahooの傘下になったスピードプレイのクリートです。パッケージが豪華になり、スタンダードテンションには標準でクリートサラウンドが追加されました。ウルトラライトアクションのペダルが廃止になるという変更はありますが、全く一緒に使えます。

スピードプレイのクリートは、標準でクリートカバーが付属しています。そのためどれだけ歩いてもクリートが減るという事が無いので気に入っています。とりあえず仕様が変わっていないという事が確認出来ましたので、今後も長く付き合えそうです。

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管理人は40代のロードバイク乗り。20年前にCannondaleのCAAD3を買って以来、Cannoncdaleばかり乗り継いでいます。 昔はメッセンジャーやレース、今はロングライドとブルベ中心。ブルべの主担当もやります。
年間走行距離は約10,000km。身長170cm、体重57kg。
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