【シマノ】R9200/R8100/R7100系ディスクブレーキ用ホイールのまとめ(新型デュラエース、新型アルテグラ、新型105)2022年度版

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2022年に入り、新型デュラエース(R9200)、新型アルテグラ(R8100)に続き、新型105が発表されました。この記事では、新たに追加されたホイールのスペックについてまとめます。

今までも各ブランドのディスクブレーキ用ホイールをまとめていましたので、今回はシマノ2022年版の記事となります。

■シマノ新型ホイールの概要

新しいホイールの概要です。場当たり的に追加されてきた印象が強い従来と比較すると、非常に分かりやすいラインナップになりました。

デュラエース/アルテグラ

  • リムハイトは36、50、60の3つ。デュラエース、アルテグラとも共通。ディスク/リム、チューブレス/チューブラーでの違いも無い。とにかくリムハイトは3つのみ。
  • リムハイト50mmが基準となるオールラウンドな性能。60mmはルーラーやスプリンター用で、横剛性がアップしている。36mmは登り用。
  • デュラエースにはディスクブレーキ用でクリンチャー(チューブレス対応)とチューブラーがある。アルテグラはクリンチャー(チューブレス対応)のみ。
  • チューブレスについて、ニップルホールがあるためチューブレス化の際はチューブレステープは必要(最初から巻かれています)。
  • 価格はデュラエースとアルテグラの2本立て。2つの価格しかない。ハイトやタイヤタイプによる価格の違いは無い。
  • 12速化したフリーボディについて、デュラエースは11速スプロケは装着不可。アルテグラは11速スプロケが装着可能(=下位互換あり)。

105

  • リムハイトは32mmと46mmの2つ。
  • いずれもチューブレス対応リム。チューブレステープは必要(最初から巻かれている)。
  • フリーボディは、アルテグラと同様に12/11速のどちらのスプロケも装着可能。
  • どちらもハイトでも、価格は同じ。

■デュラエース

デュラエースR9200系のディスクブレーキ用ホイールとして、6商品が発表されました。重量、価格は全て前後セットのものです。またシマノは以前からフロントとリアを別売りしてくれているので、例えば前:C50、後:C60という買い方も出来ますね。特にC60は横剛性アップモデルなので、スプリントしないルーラータイプの人はリアだけC60などアリかもしれません。

クリンチャー(チューブレス対応)

クリンチャーのホイールです。チューブレスとしても使用可能です。リム外寸は全て28mm。内寸は21mmとかなり幅広ですが、フックドリムでフックレスではありません。C60のみ型番にHRと入っていますが、これは『High Rigidity』の略でスプリンターやルーラー向けに横剛性を上げたモデルです。

型番リム高内寸重量価格(税込)
WH-R9270-C60-HR-TL60211,609233,530
WH-R9270-C50-TL50211,461233,530
WH-R9270-C36-TL36211,350233,530

リム内寸が21mm、外寸も28mmと大幅に拡大され、空力性能が向上しました。価格が統一され分かりやすくなり、20万円前後のホイールとしては魅力的な重量となっています。前作のR9100系からは重量も価格も大幅に改善しています。

デュラエースについては、ラチェットがDTswissのスターラチェットのような面接触ラチェットとなりました。これにより、従来の爪ラチェットよりも駆動剛性がアップしたとのこと。またフリーボディもスプラインの数が増えて負荷が分散、素材もアルミに変更され、スプロケの嚙みこみ対策がなされていると思われます。

スポーク本数はいずれも24本。フロントはC60のみ2:1のパターンで、太さも1.8mmと太くなっています。C36、C50のフロントはパターンが1:1、スポークの太さは1.5mmです。

ちなみにチューブレステープですが、出荷時にはテープが巻かれた状態で出荷されます。そのため画像はテープありの状態で撮影されており、シマノ公式サイトの商品画像にはニップルホールが映っていません。しかし重量の測定時はテープなど外せるものは外して測定を行うとのことで、テープの重量は含まれていません。よって、ホイールを実際に入手して『さて重量を実測!』すると、テープの分だけ重くなると思われます。

またチューブレステープもホイールを構成するパーツの1つであるためスモールパーツ扱いとなり、他のパーツと同様にシマノに発注が可能です(シマノお客様相談室より)。ちなみにチューブレステープのコードナンバーは『Y0MG50000』です。

チューブラー

チューブラーのモデルです。基本的なコンセプトはクリンチャーと一緒ですが、チューブラーらしい分かりやすいほどの軽量化が特徴です。特に36mmハイトのモデルはたったの1,154g。ディスクブレーキ用としてはトップレベルの軽さです。

型番リム高内寸重量価格(税込)
WH-R9270-C60-HR-TU60211,437233,530
WH-R9270-C50-TU50211,332233,530
WH-R9270-C36-TU36211,154233,530

マヴィックにも『コスミック アルティメット ディスク』というディスクブレーキ用チューレスホイールがあるのですが、こちらはリムハイト45mmで重量1,225g。そして価格は528,000円。スポークはカーボンで、ハブを介して1本になっているなど非常に手の込んだ作りになっています。単純に比較は出来ませんが、シマノのコスパが良いことは間違いない。

■アルテグラ

クリンチャー(チューブレス対応)

続いてアルテグラです。こちらもコンセプトは一緒です。見た目は非常に似ていますが、リムとハブが異なるため重量増となっています。フリーボディは素材がスチールで、従来型のスプライン、爪ラチェットとなります。そのためアルテグラは12速フリーボディに従来の11速スプロケが使用出来る事が最大の特徴です。またHRモデルやチューブラーの設定はありません。
※発表当初はデュラエースとリムが同一という報道だったのですが、同一なのはリム形状のみで素材や細部が異なるとのことです。cyclowiredなどで訂正が入っています。

型番リム高内寸重量価格(税込)
WH-R8170-C60-TL60211,649157,300
WH-R8170-C50-TL50211,570157,300
WH-R8170-C36-TL36211,488157,300

デュラエース、アルテグラともかなり市場での競争力があるラインナップとなりました。今まではチューブラー/クリンチャー、ディスクブレーキ/リムブレーキのラインナップに規則性も統一感が無く、場当たり的にモデルが追加されて相当分かりづらいことが特徴でした。おまけにデュラエースとしてのモデルチェンジが無いために、スペックとしてもかなり見劣りする内容に。

■105

最後に、2022年に追加された105シリーズです。

型番リム高内寸重量価格(税込)
WH-RS710-C32-TL32211,504123,970
WH-RS710-C46-TL46211,612123,970
WH-R8170-C36-TL36211,488157,300

スポークがJベンドになるなど、作りが全体的に簡素になっています。またハイトが抑えられて扱いやすくなっており、重量もアルテグラとほぼ変わらない数値になっています。

今回はスペックが一新されて、ようやく市場のニーズに合った内容になったと思います。次回は、今回のシマノホイールを加えてブランド横断のスペックリストを更新予定です。

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当サイトは自転車関連のパーツレビュー、ブルべの走行記録を中心としたブログです。
管理人は40代のロードバイク乗り。20年前にCannondaleのCAAD3を買って以来、Cannoncdaleばかり乗り継いでいます。 昔はメッセンジャーやレース、今はロングライドとブルベ中心。2022年エベレスティング達成、2023年PBP認定、2024年キャノボ達成。ブルべの主担当もやります。
年間走行距離は約10,000km。身長170cm、体重57kg。
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