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【レビュー】半袖だけど暖かい。気温対応力とフィット感が最高の半袖ジャージ カステリ PRO THERMAL MID SS JERSEY(プロサーマルミッドショートスリーブジャージ)

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カステリの春秋用ジャージ『PRO THERMAL MID SS JERSEY』を買いましたので、レビューします。以前レビューした『PRO THERMAL MID LS JERSEY』の半袖版です。

この『PRO THERMAL MID』シリーズはロングライド勢にとって非常に使い勝手が良いのですが、いまいち良さが浸透していないため記事を書きます。

■総合評価

  • 暖かさと通気性のバランスが優れており、寒暖差の大きな季節に適した春秋用ジャージ。
  • 体幹の保温効果が高く、アームウォーマーとの組み合わせで非常に広い気温や強度に対応する。
  • 生地の伸縮性が高く、体にぴったりフィットして空力が良く動きやすい。

国内には在庫が少ないためカステリの公式オンラインストアでの購入がお勧めです。当ブログ専用のクーポンコードもあります。クーポンコードは記事の末尾を参照ください。

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PRO THERMAL MID SS JERSEY
PRO THERMAL MID SS JERSEY

■購入動機

長袖版の『PRO THERMAL MID LS JERSEY』を使っていますが、気温対応力が広いうえ、伸縮性も高くて非常に着心地が良いのです。

これは長袖なのでやや寒い時期に活躍するのですが、半袖版をアームウォーマーと合わせて使ったらより幅広い気温に対応できてブルべ的には非常に便利だろうな、と思い購入。体幹を保温していれば、割と何とかなるんですよね。

カステリは単なる夏用ジャージとは一味異なる、このような幅広い温度帯で使えるジャージを出してくれるので重宝します。正直なところ、このような『幅広い温度帯で使える系』のジャージはランドヌールのような刺さる人には刺さるのですが、『温かくなってから家を出て、寒くなる前に帰宅する』という走り方の人(98%くらいの人が該当すると思います)には『買わなくても何とかなる』という商品です。

似たようなものでは『やや厚手のウールジャージ』などがあると思うのですが、このジャージの場合はフィット感も高く動きやすいのが特徴です。

このPRO THERMALシリーズには長袖、半袖の他にベストもあるのですが、ベストも買ってしまいそうな勢いです(笑)

■製品概要

スペックについて

まず価格などの製品スペックを確認します。

  • 価格:14,850円(税込)
  • 重量:215g
  • カラー展開:ダークグレー、ニッケルグレー、エレクトリックライム、スティールブルー(2023年5月時点)
  • サイズ展開:XS、S、M、L、XL、XXL、3XL
  • 生地:X-Stretch
  • 対応温度帯:15~20度

この商品の最大の特徴は、生地の『X-Strech』にあります。非常に伸縮性が高く、レースフィットならではの絶妙にタイトなフィット感が快適です。更に保温性、通気性を兼ね備えています。

カステリジャージ製品の中のポジショニング

カステリの製品はどれを買っても外れが無く高性能、高品質です。あえて難点を挙げるとすれば『アイテム数が多すぎて何を買えば良いのか分からない』ことだと感じています。

そこで、今回もカステリの主な長袖ジャージ製品を一覧表にして製品ラインナップの中でのPRO THERMAL MID SS JERSEYの位置づけを確認してみます。比較対象は似たような温度帯のジャージとなりますが、PRO THERMAL MID LS JERSEYも含めて他は全て長袖です。

ジャージだけでも多数の製品があるのですが、今回は製品ページにスペック点数が記載されているものを対象とします。

名称防水断熱防風通気重量温度
PRO THERMAL MID SS JERSEY132315-20
PRO THERMAL MID LS JERSEY132321514-19
TUTTO NANO RoS JERSEY333344312-17
FLIGHT JERSEY AIR323322810-16
PURO 3 JERSEY FZ132533814-20
FONDO 2 JERSEY FZ142322812-18

PRO THERMAL MIDの半袖と長袖は、対応温度帯が1度しか変わりません。使った感想では、長袖は下が10度あたりからOKで、逆に半袖は上が25度くらいまでOKだと思います。対応温度帯が5度しかないのは思えません、ちょっと狭すぎなのでかなり保守的な記載だと感じます。

TUTTO NANO RoS JERSEYとFLIGHT JERSEY AIRはいずれもNano Flexを使用しており防水/防風性を備える点が異なります。そのため価格もそれなりに高価です。TUTTO NANOはレースフィット、FLIGHT JERSEYはレギュラーフィットという違いもあります。

ジャージに防水/防風性を求めるとジャケットの守備範囲とかぶってくるのですが、ジャケットがGOREなどのフィルムによって防水/防風を実現するところ、Nano Flexのジャージは生地のみので性能を実現するため着心地が良く暖かいという長所があります。

下の2つ、PURO3とFONDO2はいずれもフリース生地を使用しており、レギュラーフィットでやや余裕のある着心地。PRO THERMAL をバランス型とすると、他の2つは通気性や断熱性にステータスを振っている点が異なります。

細部の紹介

まずは外観から。長袖は『PRO RED』という深みのある赤い色でしたので、半袖は新色の『STEEL BLUE』にしました。

ポケット部分には縦の反射プリントが入ります。カステリロゴもここ。ポケットは3つ。

流行りの裾が長い仕様で、ポケットはやや深め。グリッパーもしっかりしたものが使われています。

このシリーズの特徴として、保温性を高めるために『襟が高い』『ジップフラップがある』点が挙げられます。夏用ジャージには無い仕様であり、襟が高い点は寒さ対策に特に有効です。

生地

このPRO THERMAL MID SS JERSEYの生地には、X-Strechという生地が使われています。触ってみると非常に伸縮性に優れた薄手のフリース生地で、素材はポリエステルとポリウレタンの混紡とあります。

生地の厚さは薄手と厚手の中間程度。中厚手と言えばよいでしょうか。カステリの商品説明では『中厚起毛フリース』となっており、裏側もわずかに起毛があって保温性を高めています。

■実走レビュー

サイズ感

今回は長袖と同様にSサイズを購入しました。私の体型は身長170cm、体重は57kgですが、ジャストフィット。伸縮性の高い生地のため、サイズに迷ったらタイト目のサイズがお勧めです。体にフィットするので空力的にも良くなると思います。

着用時の画像を撮り忘れてしまったので、長袖着用時の画像を載せておきます。袖の長さ以外は全く同じ商品です。

実走レビュー

さて実際に着用して走ってみます。4月のとある日、走り出しの気温は14度。場所は埼玉県です。

玄関を出た瞬間こそ室内との気温差で肌寒さを感じますが、走り出すとちょうど良い気温。この日の組み合わせはPRO THERMAL MID SS JERSEYとNANO FLEX ARM WARMER。昼間の気温は20度を超える予報のため、ウォーマーは途中で外す前提です。

この日のライドは14~20度超という微妙な気温でのウェアの組み合わせをテストする趣旨でしたので、アームウォーマーの他にアームカバーも持参。付け替えて走ってみましたが、峠に行って追い込むような状況でない限りはアームカバーでは(私は)肌寒い。

しかし胴体の保温はばっちりで寒さは感じないため、この辺りは個人の寒さ耐性によってウォーマーもしくはカバーを選ぶのが良さそうです。心拍を限界まで上げるような走りをするなら、アームカバーすら不要になる人もいると思います。

この半袖版の良いところは、春先、晩秋などの微妙な時期にアームウォーマーやカバーとの組み合わせで幅広い気温に対応が可能な点にあります。

またPRO THERMAL MIDシリーズの特徴として、フィット感が非常に高い点があります。ダンシングしようがジャージが体に吸いつくようにフィットするので、ストレスは全くなし。適度な保温性と並んで、このジャージの優れた点だと思います。

ちなみに保温性があるといってもあくまでジャージですので、通気性はあります。コースにダウンヒルがある場合はベストやウィンドブレーカーを1枚持っていくことをお勧めします。

長袖との使い分けについてですが、気温が20度以上になる、快晴で暖かい、アームウォーマーなどの資産を活かしたい人は半袖が適しています。私は体型的に暑さに強い方だと感じていますが、この半袖版であれば25度あたりまでは普通に走れました。

一方、長袖が適しているのは気温が10度位になる時(対応温度帯は14-19度ですが10度前後までは平気です)、アームウォーマーが好きでは無い人、終日曇りで肌寒い日など、やや条件が悪い場合は長袖が適していると思います。

■まとめ

保温性が高いため、季節の変わり目に非常に重宝する気温対応力の高い半袖ジャージです。長袖版は気温10度前後の場合に活躍しますが、半袖版はアームウォーマーとの組み合わせで20度超の気温まで余裕で対応します。

この気温対応力は、温度差の大きい春や秋のブルべでも役に立ちそうです。

また動きを邪魔しないタイトなフィット感も特徴。ジャージなのである程度の通気性も備えており、高強度のトレーニングに最適なジャージです。

このフィット感はジャケットには絶対に無いもので、ジャケットのように全天候対応を求めないならば、PRO THERMAL MID シリーズが1着あれば十分という人は多いと思います。

手元に1着あると、シーズンを通じてしっかり使えると思います。カラーとサイズに余裕があるうちに入手しておきましょう。

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PRO THERMAL MID SS JERSEY
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カステリ社から当ブログ用のクーポンコードを発行いただきましたので、ぜひ利用ください。コードは2つあります。使用はいずれも1回まで、また既に割引になっている商品に対しては使用することが出来ません。
・『Morou20』:20%OFF。2024/12/31まで。
・『RideJapan』:15%OFF。有効期限なし。
※商品の購入やクーポンの使用により、私に収益が発生することはありません

記事中で言及していますが、このジャージはシリーズ化されており長袖とベストバージョンもあります。

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PRO THERMAL MID VEST
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ABOUT ME
@morou2
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当サイトは自転車関連のパーツレビュー、ブルべの走行記録を中心としたブログです。
管理人は40代のロードバイク乗り。20年前にCannondaleのCAAD3を買って以来、Cannoncdaleばかり乗り継いでいます。 昔はメッセンジャーやレース、今はロングライドとブルベ中心。2022年エベレスティング達成、2023年PBP認定、2024年キャノボ達成。ブルべの主担当もやります。
年間走行距離は約10,000km。身長170cm、体重57kg。
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