3Tステムの長さ 実測(その2)
その1からの続きです。
■計測方法
さてステム長さの実測ですが、そもそもステムの長さをどうやって測れば良いのでしょう?いきなりここで悩みました。
方法としてはいくつか考えられます。
- ノギスを直接当てて計測
- 差し金(サシガネ)を直接当てて計測
- 紙にトレースして計測
- デジカメで基準物(差し金とか)と一緒に撮影し、画像加工して計測
など。
ここでネックになるのが、ハンドルクランプ部はパーツが分割されるため基準点が大変判りやすいのですが、コラム部分は『どこが中心なのか』ということが目視ではよく判らない、ということです。4も面倒そうなので、結局3の方式で行くことに。
■実測
コピー用紙の上にステムを置いて、紙に接している部分をチェックしてケガキ。ハンドル部・コラム部各々の中心を明確にします。
こんな感じになりました。
ここまで来れば、後は測るだけですね。ウチの小学生の息子でも出来ます。
実測値を下記の載せます。前回の模式図で、『中心-中心』をA、『下端-下端』をBとしましたのでその通りにしたいと思います。ついでに『上端-上端』も測りましたので、ややこしいですがCにしときます。
3T 90mm
-A:91.5
-B:90.0
-C:93.0
3T 100mm
-A:104.5
-B:103.0
-C:106.0
Cannondale 100mm
-A:100.0
-B:98.5
-C:101.5
※いずれも単位はmm
今回の計測方法が実際に3T社が設計している基準と同じなのかどうかは知りませんが、90mmの場合は『下端-下端』が公称通りの寸法であることが判りました。しかしながら、100mmの場合は『下端-下端』でも3mmも長く、計測した本人からしますと本人の性格が適当だとか、ビール飲みながらやったから(内緒)とか、それ以上の差異であると言えます。道理で90mmと100mmを並べると1cm以上の長さの違いを感じるはずです…。
こうなると、『下端-下端』が3T社の設定基準なのだ、という結論をここで導くのは早いような気もしてきます…。個人的には、110mm~130mmまであと3本くらいを実測して比較したい感じです。
仮に『中心-中心』で比較すると3Tの90mmは91.5mmですので、まだカワイイ誤差ですね。90mmを買ったつもりで91.5mmが届いても、恐らく気が付かない。100mmの場合はなんと104.5mmも長さがあるもんですから、他社製の100mmステムから3Tに乗り換えると明らかに気が付くレベルです。Cannondaleのステムは『中心-中心』で100mmとなっていましたので、事前の予想通り。
まとめ
みなさま、ある程度はご納得いただけましたでしょうか?今回判ったことをまとめますと、
- 世に流通しているステムの長さは『中心-中心』を基準にして設計されているものが多い。
- 3Tステムの長さは『下端-下端』を基準に設計されているということで正しそうだ
- 3Tステムの100mmは全然100mmではない。105mmとか微妙な長さが欲しい人は買うべき!
…どこかのショップで、全サイズを実測して公表してくれませんかね?
とりあえず3Tを買う時は『多少長いのがくる』と思っておけばよさそうです(@_@;)
⇒3Tステムの図面がありました。その3へ続く。
ステムは3Tばかり持っています。TEAMグレードのステルスが欲しい。
最後の緩~い締めが素敵です!
ほぼ予想通りの結果になりましたが、あとは個体差と他のメーカーですかね。Dedaの90mmをポチりましたので、届いたら計測してみましょう。
次回の「やってみよう!実測シリーズ」は何だろう(笑)
ernestさん
お疲れ様です。
お褒めの言葉ありがとうございます(^_^;)
結果が『どひぇー』にならなくて申し訳ありませんでしたが、もやもやしていたものが判ったのでよしとしたいと思います。
次回の実測シリーズは何が宜しいでしょうかw
実測シリーズ…。
あとは何でしょう。メーカーによって計測位置が違うのはハンドルくらいかな。タイヤもバラツキ多いか。そうそう出てきてもらっても困るけどね(^_^;)