BRM406たまがわ300いわき DNF その2
さて続きです。
何故か宴会の手配をする
次は北茨城のセブンを目指します。コース前半はひたすら北上している上に、時間的にも徐々に気温が下がってきて風が冷たく感じられるように。大洗を通過すると那珂湊の街に。
ここでコンビニストップして飲み屋の予約を行います。この2週間後に開催される日本橋のFlecheにエントリーしているのですが、その前にチームで懇親会を行うのでその予約。チームリーダーは辛い(笑)
このコンビニでは、他にもPCのコンビニでは出来ない色々なタスク…プロテクトJ1を塗り直したり、歯磨きしたりをこなしたので良いのですが。ちなみに私のチームはFlecheではなくTraceの方にエントリーしています。Traceは今年から始まったFlecheの簡略版ですね。私のチームはなぜかAJ会長・副会長・理事・元副会長やらブルベ界の重鎮(?)ばかりなので、私が一番下っ端なのです…。
この辺で、また北海道のN美さんや千葉のJさんと一緒になって走ります。ここはひたちなか海浜鉄道の踏切を越えるコースになっていたのですが、目の前で踏切が鳴り出します。滅多に通過しないであろう鉄道に行く手を阻まれて、一同『あ~』と声を上げますが、ひたちなか海浜鉄道を撮れるなんてまたとないチャンス!
時刻表を見ると本数の多い時間帯でも30分に1本なので、足止めをくらうのはかなりレアです。その後はひたち海浜公園の前を通過して、原発のある東海村を過ぎるといよいよ日立市です。いつもそうなのですが、この区間の波状的なアップダウンが辛い。おまけに夕方の時間帯なので道も混雑。なかなかストレスフルです。
忍び寄る体調不良
この辺で既に体調が下降気味で、鼻水が止まりません。少し喉も痛くなってきたのですが、鼻水の方は花粉症なのか区別がきませんね…(笑)
これまでいつものようにおにぎりと粉飴ジェル、カロリーメイトで凌いできたのですが、そろそろ暖かい食事を屋根と壁のあるところで椅子に座って食べたくなってきました。普段はこんな欲求は全く生じないのですが、やはり弱っていたのでしょう。左側にラーメン屋があったら入ろうと決意してから結局30km以上は走ったでしょうか、右側には何軒もあったのに、ようやく左側にあるラーメン屋を発見。
日立市の北のはずれ、十王駅近くのうまいめんくい亭というお店。至って普通のラーメン屋です。埼玉あたりで言うとくるまやラーメンとそっくりな感じ。そういうのが食べたかったんです…。疲れた体に塩分が沁みました。美味しかった。
時間帯はまさに夕食時。大混雑だったので出てくるまでに15分ほどかかりましたが、色々雑務をこなしている内に提供されたのでOKです。
ラーメン屋から10kmほど走るとようやくPC4のセブンイレブン北茨城中郷店。258km地点、時刻は20:10です。14時間半かかって260kmですので、やはり遅れ気味。
30分前にラーメンを食べたばかりでしたので、このPCはチロルチョコを買って即リスタート。チョコは帰宅してから娘にあげました。
それと少し前からお尻が痛くてたまりません。舗装の状態があまり良くないのとビブタイツのパッドがかなりへタっていることが原因と思われます。いつもはレーパンをもう1枚中に履いて2重パッドにしているのですが、今回はそれだと暑すぎると思い1枚しか履かなかったらこの有様です。ケツの脂肪の厚みによって人間の耐衝撃性能が変わってくるらしいですが、痩せている私にそんな天然のクッションはありません…。段差の度に腰を浮かせてやり過ごすので、効率が悪くて仕方ないです。
通過チェックで進退に悩む
PC4から更に40km進むと、ようやく通過チェックのセブンイレブンに到着します。途中でもケツが痛くて休憩したりしたので、時間がかかって仕方がない。到着したのは22時半くらいでしたでしょうか。ここから2~3kmでいわきの市街地であるため、このコンビニはランドヌールで非常ににぎわっていました。いわきのビジネスホテルで宿泊する人が多いでしょうから、晩御飯を買い込んでいるのでしょう。
この少し前に、体調不良につきDNFするかどうかを考え始めていました。
体調が想定より良くないので、進退を考えねば…
— モロ子2.0 (@morou2) April 6, 2019
既に300ブルベと同じ距離を走っておいて、体調不良も何もないもんですが(笑)
しかし鼻水は止まらないし、徐々に喉も痛くなってくるし…。この後ホテルを予約してはありますが、2~3時間の仮眠で体調が回復するはずはありません。眠気を取るためだけのものです。
このまま寒い時間をホテルでやり過ごし、朝を迎えて福島から出てしまえば気温も上がって過ごしやすくなるでしょう。翌日も追い風の予報ですし、完走出来るとは思いますが、月曜日に仕事を休むことになってしまうかも知れない。既にこの前の週に体調不良で休んでいる訳ですから、さすがに今週も休むなんてあり得ません。
無念のDNF
そう考えると、当然ですがまずは月曜に万全の体調で出社することが第一です。となるとやはりDNFするのが妥当な判断という事になります。通過チェックに到着するまでに走りながらそう考えて、通過チェックでの買い物は既に酒のつまみを買いました。DNFするなら、そもそも通過チェックに立ち寄る必要もないのですが。
そういえば、この『鼻水が止まらない現象』は昨年の奥久慈400の試走でもありました。
奥久慈400の試走時も4月。その時も止まらない鼻水に体調不良の不安を感じ、DNFしたのでした。もしかして、これは風邪ではなくて重度の花粉症なのか?
ともかく、DNFを決断して通過チェックから2kmのホテルに到着。ホテルのご厚意でロビーに自転車を置かせてもらえるのですが、既に2台の自転車が置いてありました。そのどちらもディスクロード。私がディスクブレーキのシナプスを買ったのが、ちょうど奥久慈400の試走の直前。その頃はまだディスクブレーキは少数派でしたが、1年間でブルベでは確実にディスクブレーキが増えましたね。
このホテルで一晩ゆっくり休んで、翌朝に朝食も食べて、回復優先で過ごすことにします。大浴場にゆっくり浸かりたかったのですが、風呂のお湯が熱すぎて全く入れなかった…ダメージを受けたお尻に染みる(泣)
翌朝は朝食も食べて、8時過ぎにゆっくりとホテルを後にします。4時間程度しか滞在しない予定だったのが9時間程度滞在しましたから、十分に元を取った気分。いわきは特急ひたちが始発駅ですので、これに乗って上野まで戻ります。初めていわきを訪れましたが、非常に大きな街ですね。
しかし、どうしてわざわざ300km走って最も遠い折り返し地点でDNFしてしまうのか(笑) お金がかかって仕方ありません。でも行きたいんですよね、折り返しまでは。途中の日立あたりでDNFしたら不完全燃焼感がすごいと思います。電車賃も大して安くなる訳では無いですし。でも鉄道に乗るのは大好きなので、その点ではむしろ嬉しかったりします。
上野からは高崎線に乗って浦和まで。無事に12時には自宅に帰還。これでいわき600は終わりました。日曜日はゆっくり過ごしたお陰で体調も回復し、月曜日は久々に万全の体調で過ごすことが出来ました。やはりDNFして良かった。皆さんも変に頑張ったりせずに、不安な時は勇気をもってDNFしましょう。必ずチャンスは巡ってきますので、無理はしないよう。