シナプス 油圧ディスク+Di2化計画スタート
さて先日こんなエントリを書きました。
ディスクブレーキ+機械式変速からディスクブレーキ+Di2にするには、どのパーツが必要なのか?という内容です。そもそもDi2にしたいと考えているのは、ディスクブレーキ+機械式変速だとブラケットの重量が激重になることに気づいてしまったからです(それと、太くて握りづらいこと)。
ということで、油圧ディスクブレーキ+Di2化に必要なパーツ一式を発注してきました。
油圧ディスクブレーキ+Di2 という、今のところ私が完成と思う状態です。引っ張っても仕方ないですからね…。ここまでやっている人はまだあまり居ない様で、検索してもショップのブログばかり出てきます。なので気になっている人のために、人柱になってブログに上げていきます。
まぁ商品としてはデュラのR9170系の油圧+Di2は昨年から出ていますから、新しいという内容では無いはずなのですが。デュラの油圧ディスクはレースで使う人はいない(そもそも、使うことが出来ない)からでしょう、あまり普及しているとは思えませんからね(※記事を書いた2018年時点のお話です、レースではまだ油圧ディスクは認められていませんでした)。
油圧ディスク+機械式変速ブラケットのデメリット
さてここで、『油圧ディスクはDi2』を勧める理由を再度確認します。
1、握りが太い
油圧ディスクのブラケットを横から見ると、オイルタンクのある先端部分は確かに凄い存在感です。しかし先端はメインでは握らないので、それほど気になりません。問題になるのは根元の部分。ここが明らかに1周り太いんですよね。
特に下側の部分です。こちらがDi2(6770)。背後に黒フレームのシナプスが被っていて見づらいですが、下側はアーチを描いていて、えぐれていることが分かります。このおかげで大変握りやすい。
一方の油圧ディスクのブラケット(R8020)。下側のえぐれは無く、むしろ逆側にアーチになっています。これがかなり気になります。ダンシングの時など、ブラケットを引き付ける動作をする時に明らかに力が入りません。
2、重量差
そして、これに加えて油圧ディスク+Di2のブラケットとの重量の差が約200g。今まで使っていたキャリパーブレーキ(リムブレーキ)+Di2と比較すると300g弱の重量差。
油圧ディスク機構は、意外にもそれほど重量が増えるわけではありません。下記は、R系の3グレードのブラケットの重量の比較です。
長くなるので割愛しますが、油圧ディスクにすると当然ながら重量は増えます。キャリパー+機械式変速が365gに対して、油圧ディスク+機械式変速はなんと538gです。
しかしDi2にすれば、油圧ディスクにしてもその重量増は帳消しになります。油圧ディスク+Di2変速の場合はなんと320g。
その代わりにDi2になるとFDとRDが重くなって、バッテリーの重量も増えるのですが、それを考慮してもトータルで軽くなります!また約200gもブラケット部分が重くなると、コーナリングで安定しなくなります。Di2化は軽量化になる上に、重いパーツがFD、RD、バッテリーになりますから重心を下げる効果まであります。
3、価格設定の謎
でも油圧にする上に、Di2にしたらお値段が…。というそこのアナタ。油圧+機械式のST-R8020と、油圧+Di2のST-R8070の価格を見て下さい。ほぼ同じ…むしろST-R8070の方が少し安い。デュラだと13,000円も違うのに、これはシマノがアルテグラDi2にしてね!と言っているようなものではありませんか。
※注:2018年当時の記事なので値上がり前の価格です。ただしST-R8070の方がなぜか数百円安いのは変わりません。また消費税別の価格になっています。
Di2にするなら、FDとRDを1つ前の6870系のパーツにしたらそんなにお金はかかりません。これはもう、油圧ディスクにするなら最初からDi2にするしかない。私のように納車されて1か月でDi2するよりも、余程賢明です。組んでくれたお店に申し訳ないです。バーテープとかもまだ新しいのに…(泣
ということで、油圧ディスクブレーキにするなら最初からDi2を検討されることをお勧めします。
Di2にしたら、Garminの画面をリモートスイッチから操作出来るようになります。Edge530なんかと非常に相性が良いですね。ブラケットから手を離さずに画面を送れるようになるのは非常に良いですよ。安全面でもお勧めです。