【レビュー】APIDURA(アピデュラ) レーシング トップチューブパック ボルトオン
APIDURA(アピデュラ)のレーシング トップチューブパック(トップチューブバッグ) ボルトオンを買いましたのでレビューします。
■総合評価
- 完全防水、マグネット式ロックで非常に使いやすい
- 固定方式がボルトオンのため、左右にずれてこない
- ベルト式と同様の使い勝手
これまで使っていたベルト式のトップチューブパックと同様の使い勝手です(当たり前ですが)。購入はAlternative Bicyclesさん、もしくはAlternative Bicyclesさんの特約店よりどうぞ。
■購入動機
既に2年半ほど使用しているベルト式のトップチューブパックがボロくなってきたため。当初は同じベルト式で買い替えようと考えていましたが、ベルト式はどんなにしっかりベルトを巻いても走っている内に左右にズレてくるという不満点がありました。
本当は左右にズレてこないボルトオン式が欲しかったのですが、グラベル系フレームのようにトップチューブにダボ穴が無いと使えません。この点でキャノンデールの新型シナプスはトップチューブにしっかりとダボ穴があり、非常に魅力的だったのですが…。
そのタイミングで見たのがbaruさんのこちらの記事。ダウンチューブなどにボトルケージを増設するアイテムを使って、ボルトオンのトップチューブバッグを装着するという記事です。この発想は無かったということで、参考にして取り付けることにしました。
Alternative Bicyclesの代表である北澤さんも試されていますね。
ということでAlternative Bicyclesさんにオーダーし、商品が到着しました。
■製品概要
スペック
まずはスペックです。
本体サイズは全長:235mm、高さ:100mm、幅:40mm。ベルト式とほぼ同じですが、ボルトオンは幅のみが5mm広くなっています。
実測重量は101g。公称100gなので非常に優秀です。
ちなみにベルト式は104g。公称105gなのでこちらも優秀です。ベルトの有無で5gしか差がありません。
価格はAlternative Bicyclesさんでの販売価格で8,910円(税込)です。
外観
前部にはケーブル用のポートがあります。アピデュラのバッグに共通の工作です。
底はこのようになっています。ボルト固定用の穴を装備。
ロックはマグネット式ですっきりしています。ベルクロのように劣化することもありません。また本体の生地は防水の『ヘキサロン』を使用しています。私はベルト式を2年以上使っており、雨ブルべを何度も走りました。ジッパーを使用しないシンプルな構造と相まって全く浸水せず、信頼性は高いです。
構造
どのようにボルトで固定するのかを紹介します。この商品には2本のボルトが付属しており、これを用いて固定します。樹脂製のワッシャー付きです。
バッグの中はこのようにクッションが備わっています。
あえて、これを取り外して構造を見てみます(通常の取り付けの際は、取り外す必要はありません)。本体とフレームから構成されています。
フレームを外したバッグの中です。ボルト固定用の穴が用意されています。穴は薄い樹脂の膜でカバーされており、固定の際は自分で穴を開ける必要があります。穴は4つありますから、不要な開口部を減らすためでしょう。
フレームを外さずにこの穴にアクセスするにはどうするのかと言うと、フレームの底が可動式になっており、そこからアクセスが可能です。
■レビュー
取り付け
実際に取り付けを行います。トップチューブへの取り付けには、同じくAlternative Bicyclesで扱っているウルフトゥースの『エブリウェアベース(旧名:ストラップベース)』を使います。これ、シンプルな構造ながら固定力が非常に高いのです。
まずは本体にキリなどで穴を開けます。トップチューブにダボ穴がある場合は、どちらの穴を使うか位置を確認してから開けましょう。今回はエブリウェアベースの位置を自由に調整出来るため、どちらの穴を使っても良いでしょう。
穴を開けたらボルトを通します。今回はエブリウェアベースに付属のトルクスを使いました。サイズはT25です。
エブリウェアベースに取り付けて完成です。お手軽です。
同じアピデュラのフレームパックは、ベルト同士が干渉しないように設計されているのでスマートに同居可能です。エブリウェアベースには中央にベルトを通す窪みが付いており、上手にフレームパックを固定することが出来ました。
ちょっと残念なポイントは、前部ストラップの取り付け角度が急になってしまうこと。そもそもの前提として何らかのパーツを介してトップチューブに取り付けるため、バッグ自体が嵩上げされてしまうことは仕方がありません。
使用感
近所を1周して試走したところ固定力に問題は無さそうでしたので、取り付けの1週間後に『鬼怒川600』という600kmブルべに投入しました。
最大のポイントであるベルト式の『勝手に左右どちらかに傾いてくる』点が解消されているのか?については、見事に解消されていました。大変満足です。
ただし信号待ちや乗り降りの際に、膝が当たるとほんのわずかですが傾きます。これはベース自体がズレてしまうからですね。一応トップチューブには3Mの保護テープを巻いており、保護も兼ねて固定力を高めています。それでも無造作に膝をぶつけてしまうとズレてしまうので、こればかりは諦めるしか無さそうです。
ベースを介することにより嵩上げされている点も特に問題なし。乗り降りの際に膝を当てないよう気を付ける以外は、問題は一切ありませんでした。とにかく勝手にズレてこないというだけでも非常に満足です。膝を当ててしまうのは自分の問題であって、気を付ければ対処出来ることですからね。
ベルト式ではベルトが長めに作られているため、余ったベルトにレーパンが接触して毛羽立ってしまうという問題もありました。当然ながらベルト自体がありませんので、その問題も完璧に解消されています。
その他は今まで2年以上使っていたベルト式と同じですから、全く不満無し。今後も当分はこの方式でいこうと思います。
今回のアイテムはいずれもAlternative Bicyclesさんで購入可能です。悩んでいる人は一度お試しを。