ディスクブレーキ用のホイールについてまとめたので、全部を統合してみます。記事の内容を更新して、2021年バージョンにしました。ROVALとかBontragerとか網羅していないのは分かっていますが、キリがありません。私はキャノンデールに乗っているのですが、キャノンデールにBontragerを履かせるのもアレですし(非常に高性能なのも知っていますけど)。。。
各ブランド別のまとめもしています。記事は以下から行けます。
【フルクラム】ディスク用ホイールはこれだけある!2020年度版まとめ
アクセスがあるので、上げておきます。フルクラムのディスクロード用ホイール2020年度版のまとめです。昨年書いた2019年度版はこちらから。https://morou2.com/2018/11/15/f...
【MAVIC】ディスク用ホイールはこれだけある!2021年度版
MAVICのディスク用ホイール2021年度版のまとめです。各ブランド横断比較の記事はこちらから。■サマリーまずMAVIC(マビック)のラインナップ全体のまとめです。2019年からウォッチしていますが、...
【カンパニョーロ】ディスク用ホイールはこれだけある!2020年度版まとめ
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【シマノ】ディスク用ホイールはこれだけある!2019年度版まとめ
さて次はシマノです。相変わらずシマノは地味です。ちゃんとスルーアクスル対応のホイールも出しているのですが、使っているところを聞いたことがありません…。クリンチャーは普通に見かけるのですけどね。私も使っ...
【DTswiss】ディスク用ホイールはこれだけある!2020年度版まとめ
DTswissのディスク用ロードホイールのラインナップをまとめています。■DTswissとはDTswissはスポークやハブでは有名ですが、日本では完組ホイールのブランドとしてはあまり認知度が高くありま...
【ZIPP】ディスク用ホイールはこれだけある!2020年度版まとめ
各ブランドのディスクブレーキ用ロードホイールをまとめています。今回はZIPPです。各ブランドごとのディスクブレーキ用ホイールのまとめは2年前(2018年)に始めましたが、当時より格段にラインナップが増...
【ENVE】ディスク用ホイールはこれだけある!2020年度版まとめ
2020年時点でのディスクブレーキ用ロードホイールをまとめています。今回はENVEです。■ENVEを簡単に紹介性能もさることながら、価格が高い事でも有名なENVE。ホイールだけでなく、カーボンのハンド...
ディスクブレーキにしたらやっぱりカーボンリムのホイールにしたいですよね。今まではブレーキの事を考えると、雨の中(下手すると台風でも)を走るブルベだとどうしてもアルミリムになってしまっていました。しかしディスクブレーキになると、カーボンリムを使っても雨でのブレーキの効きの悪さも、高級品なのにリムが削れて減っていく心配も、ブレーキ熱でのリム破損もチューブ破裂も全て解決するのです。
高価なカーボンホイールが消耗品ではなくなります。ラテックスチューブだって使えます。雨の中をダウンヒルして、シューが無くなる心配もありません。完璧じゃないですか。
ということで、今回はまず『ディスクブレーキ用のホイール』全体をメーカー横断で一覧表にしてみます。ディスクブレーキのホイールを探している人は参考にして下さい。
私の欲しいホイールとしては、総合するとなるべくリムハイトの高いカーボンホイールで、なるべく軽量なものを探してみましょうという事になります(そりゃそうだ)。単純に軽量最優先だとチューブラーリムの一択になってしまいますから、リムハイトの高さとチューブラーでは無いことも優先します。
リムハイトがだいたい30mm台がミドルハイトと呼ばれていると思いますので、見た目も考えて45mm以上ということにしたいと思います。要するにカーボンディープリムが欲しい。軽いのをなるべく安く。果たしてそんな都合の良いホイールはあるのか。
■ディスクブレーキ用ホイール メーカー横断リスト
まずは単純に重量順に並べてみる
まずは単に軽い順に並べてみます。私は体重50kg台でパワーの絶対値が低いので、まずは軽量ということが重要なのです。ブルベでは山も登れないといけませんからね…。あまり長いリストになると見難いので、8つ程度を並べてみます。
リムハイト | 重量 | 価格(税別) | |
コスミック アルティメット ディスク | 40 | 1,230 | ¥480,000 |
BORA ONE 35DB TUB | 35 | 1,276 | ¥267,000 |
SPEED 40T DB(TU) | 40 | 1,320 | ¥349,000 |
BORA ONE 50 DB TUB | 50 | 1,348 | ¥267,000 |
303 Firecrest Tubeless | 40 | 1,352 | ¥234,100 |
303 Firecrest Tubular | 45 | 1,372 | ¥301,500 |
WH-R9100-C40-TU | 37 | 1,372 | ¥318,423 |
SPEED 55T DB(TU) | 55 | 1,395 | ¥349,000 |
最も軽いコスミックアルティメットも含めて、見事にチューブラ―ばかりです。チューブラーでは無いのは、ZIPPのFirecrest 303ですね。むしろこちらはフックレスリムなので、チューブレス専用です。価格も税別30万オーバーばかりで、あまり現実的では無いリストですね…。
チューブラ―を除くと…
リムハイト | 重量 | 価格(税別) | |
303 Firecrest Tubeless | 40 | 1,352 | ¥234,100 |
コスミックSLR32 ディスク | 32 | 1,410 | ¥250,000 |
SES 3.4AR DISC | 39/43 | 1,417 | ¥358,000 |
SES 3.4 DISC | 38/42 | 1,420 | ¥358,000 |
RACING ZERO CARBON CMPTZN DB | 30 | 1,440 | ¥300,000 |
RACING ZERO CARBON DB | 30 | 1,450 | ¥274,000 |
SPEED 40 CMPTZN DB(2WAY-FIT) | 40 | 1,460 | ¥308,000 |
コスミックSLR45 ディスク | 45 | 1,470 | ¥250,000 |
少し現実的なリストになってきました。相変わらずZIPPの303が断トツです。チューブレスで構わなければ、303の一択ですね。SESというのは、ENVEのブランドです。ENVEもかなりの軽量ぶりですが、ハイトがやや低いのと、税別で358,000円という価格がネック…。
ラインナップが新しくなったMAVICも、コスミックシリーズはかなり軽くなりましたね。フルクラムもハブがCULTのコンペティツィオーネモデルが沢山増えた関係で、3モデルがランクイン。
しかし、まだリムハイトの面から見ると30~40mm前半のホイールが多いです。次は、
- 価格30万以下
- リムハイト45mm以上
という条件でフィルタしてみます。
30万以下の45mmハイト以上のホイール
30万以下の45mmハイト以上のホイール一覧です。
リムハイト | 重量 | 価格(税別) | |
コスミックSLR45 ディスク(MAVIC) | 45 | 1,470 | ¥250,000 |
BORA WTO 45 DB 2WAY(カンパ) | 45 | 1,520 | ¥295,000 |
303 S Tubeless(ZIPP) | 45 | 1,530 | ¥141,800 |
ENVE 45(ENVE) | 45 | 1,561 | ¥179,800 |
コスミックSLR65 ディスク(MAVIC) | 64 | 1,570 | ¥250,000 |
コスミックSL45 ディスク(MAVIC) | 45 | 1,575 | ¥160,000 |
SPEED 55 DB(2WAY-FIT)(フルクラム) | 55 | 1,580 | ¥274,000 |
BORA WTO 60 DB 2WAY(カンパ) | 60 | 1,590 | ¥295,000 |
かなり求めている内容になりました。新しいだけあって、やはりMAVICのコスミックシリーズが強い。後出しジャンケンみたいなものですね。ZIPPの303 Firecrestは、リムハイトが40mmと微妙に低かったために除外されてしまいました。
代わりに入ってきたのが、同じくZIPPの303SとENVEのENVE45。どちらもフックレスリムで、チューブレス専用です。価格面で見ると、この2つとコスミックSL45が非常に安いですね。このスペックのディスク用ホイールが10万円台で手に入る時代が来るとは…。
そして私はENVE45を買いました。
【新ホイール購入】ENVE Foundation Collection 『ENVE45』
新しいホイールを買いました。買ったのはENVEのFoundation Collection『ENVE45』です。ダイアテック(ENVEの代理店)の大きな段ボールが到着。中からは控えめなENVEロゴ入り...
30万以下の30~45mmハイト未満のホイール
それでは、参考として30万以下の30~45mmハイト未満のホイールも見てみたいと思います。リムハイトが10mm以上低くなるのですが、果たしてその分が重量と価格に反映されるのでしょうか。
リムハイト | 重量 | 価格(税別) | |
303 Firecrest Tubeless | 40 | 1,352 | ¥234,100 |
コスミックSLR32 ディスク | 32 | 1,410 | ¥250,000 |
RACING ZERO CARBON CMPTZN DB | 30 | 1,440 | ¥300,000 |
RACING ZERO CARBON DB | 30 | 1,450 | ¥274,000 |
SPEED 40 DB(2WAY-FIT) | 40 | 1,470 | ¥274,000 |
BORA WTO 33 DB 2WAY | 33 | 1,485 | ¥295,000 |
コスミックSL32 ディスク | 32 | 1,499 | ¥160,000 |
202 Firecrest Tubeless | 32 | 1,558 | ¥301,500 |
ZIPPの303 Firecrestが当然の様に返り咲きです。重量、価格とも断トツですが、フックレスなのでチューブレス専用です。チューブレスを使えるのであれば、こんな高性能なホイールが低価格で買える時代になりました。
他にはフルクラムのレーゼロカーボン、MAVICのコスミックシリーズが安定してランクインしています。
■まとめると
非常に悩ましい結果になりました。
スペックを見る限り、ZIPPが断トツです。しかしZIPPはフックレスリムなので、チューブレスしか使えません。ディスクブレーキとチューブレスを使えなければ、高性能なホイールを使えない可能性が出てきました。他社はどのように対抗してくるのでしょうか。
もちろん単純な重量だけが性能では無いことは、我々ユーザーも良く知っています。だからこそ、なるべく総合的に判断したいのですよね。
ちなみに私は、フックレスリムを使ってみたくて結局ENVEのENVE45を買ってしまいました。フックレスかどうかは、直接のスペックには出てこない部分です。でも実際にタイヤを着けて走ってみると、これが非常に良い。
このようにスペックに出てこない部分もありますが、記事を参考にしてスペックに出てくる部分だけでも楽に比較して欲しいと思います。少なくとも、このまとめ記事を始めた2019年と比較するとディスク用ホイールの性能は格段にアップしています。これからも性能的な熟成は進むでしょうが、リムブレーキ用の完成度に追いつくには数年かかると思います。
そんな事を考えているといつまで経っても買えませんから、もう欲しい時が買い時!としか言いようがありません。後悔の無いように悩んで欲しいと思います。
ちなみに私は、カーボンリムの前は下のフルクラムのレーシング5を使っていました。アルミリムですが、価格と性能のバランスが良く取れていると思います。
国内なら楽天やヤフーで在庫があります。